”The Trio”と名乗るだけあって中部エリアのジャズファンには説明不要の素晴らしいトリオの登場です。過去に同じメンバーで”権上康志トリオ”としてサライでもライブを行いましたが、今回はドラムの倉田さんがリーダー？幹事役？ということです。とは言ってもそれぞれがメインに立ったりバックに回ったりと3者は対等。名手が揃った極上のピアノトリオによる繊細でスリリングなインタープレー、ジャズの醍醐味を楽しんでください。

名古屋を拠点に活動の場を全国に広げている人気ギターリスト伊藤寛哲さんとベースの出宮寛之さん、ドラムの大森ひろさんによるトリオが今年1月にタイで行われた国際ジャズコンペティションで見事、準優勝。土産話とともにこの組合わせででどんな演奏を聴かせてくれるのかがとても興味深いところ…。

と宣伝したいところですが、実は今回のライブの元々のメインはニューヨークから来日するピアノのベン・ローゼンブルムさん。伊藤さん曰く「僕が知る限り最高のピアニストの1人」ということで、素晴らしいピアニストがコンペティション準優勝のトリオに加わって間違いなく想像を超えた素晴らしい演奏を聴かせてくれるはずです。

太平洋をはさんでシアトル在住のマルチホーン奏者のジェイトーマスさんと小濱安浩さん、池田篤さん、倉田大輔さんたち日本の素晴らしいメンバーによるプロジェクト、「The East West Alliance」。

今回は関西で活躍している人気ピアニスト牧千恵子さん、ベースに名古屋を拠点に活躍している荒川悟志さんが参加。豪華な日米のフロント奏者を軸に実力派が揃ったステディなリズムセクション、モダンジャズファンを唸らせる緊張感あるストレートアヘッドなジャズを聴かせてくれます。スイング感のあるガツンとした本格的なジャズに浸りたい方、絶対にお勧めです！

ジャズサックスプレーヤーの枠を越えて意欲的な活動を続けている塚本シスターズの末妹の塚本奈加さん。名古屋を拠点に活動している脂の乗った最高のミュージシャンを伴い、昨年につづいてのバースデーライブを開催します。

“Sings & Play Original”と銘をうっている通り、塚本さんのヴォーカルの入ったオリジナル曲を中心のプログラムになります。都会的な浮遊感のあるサウンドに伸びのあるナチュラルボイスがのって、それに腕利きのバックミュージシャンがアイデアに富んだ演奏で絡みます。新しい感性による色彩感に富んだ楽しいライブをぜひ体験してみてください。

渡邊 香澄（わたなべ かすみ）は、生田流箏曲（箏・17絃箏・25絃箏）演奏家。東京都出身。

４歳より箏を始め、全国高校生邦楽コンクール第一位など受賞。東京藝術大学邦楽科卒業後演奏活動に入る。

これまで5枚のＣＤを発表。

ソロ活動を基本とし、耳なじみの曲を箏だけで重厚な一曲に作り上げるワンマンオーケストレーションの第一人者。そのアレンジ力には定評があり、繊細かつダイナミックな演奏スタイルで、これまでの邦楽の概念を大きく塗り替え、新たな邦楽ファンを獲得した。さらに箏の魅力を伝えるため、2019年より単独で全国ツアーを開始、各地で多くの人に箏の魅力を伝え続けている。